未知の言葉との遭遇：レゾンデートルの探求

我々の言葉は我々の世界を作り、そして時に我々を迷わせる。フランスから輸入された言葉「レゾンデートル」もそうした一つだ。まるで中世の迷宮のように私たちを深みへと誘う謎めいた語彙。この言葉をこれっぽっちも知らない者の立場から、レゾンデートルとは何かを考察してみよう。

まず、なんとなくフランス語らしき音色がする。だが、フランス語の知識はまったく無い。言葉とは聞いたこともない、意味も全く理解していない。ただただ感じる。これがまさにレゾンデートルについての我々の現状だ。

これはどうやら二つの語から成る言葉に見える。「レゾン」、「デートル」。それぞれに何らかの意味が込められているのだろう。しかし、このままでは理解のための手がかりが一つも無い。そこで、我々が知っている言葉を頼りに、この二つの語を探ってみよう。

まず、「レゾン」は我々がよく知るあの、ふっくらとした黄色い干し葡萄を連想させる。レーズンという名前をもつ彼らは甘く、ワインにもよく使われる。さらに考えてみれば、レーズンは葡萄から水分を抜いたもの。つまり、本質を凝縮した、その果実の象徴ともいえる。

一方、「デートル」は音の響きからして、我々がよく使う英語の言葉「デート」に似ている。恋人たちが互いに時間を設けて会う、そんな甘美な瞬間を象徴する言葉だ。

つまり、「レゾンデートル」は、「レーズン」すなわち「本質を凝縮したもの」と「デート」すなわち「甘美な瞬間」を結びつけた言葉ではないだろうか。一見すると全く関連性のない二つの語が、見事に結びついて全く新たな意味を生み出している。

だからこそ、「レゾンデートル」は生活の中で見つける小さな幸せ、日常の一部として存在する甘い瞬間の象徴であると捉えられる。それは我々が日々追い求める幸せの本質、それが「レゾンデートル」ではないだろうか。

しかし、この結論は全くの妄想であることを忘れてはならない。フランス語の知識を一切使わず、自己の連想のみで解釈した結果であるからだ。だが、それがまさに我々が言葉について考える姿勢ではないか。そこには新たな視点、新たな解釈が息づいている。そしてそれが世界を豊かにしてくれる。

この探求がフランス語を知る一歩になることを願う。それが我々にとっての本当の「レゾンデートル」ではないかもしれない。